11月21日から24日まで京都北野天満宮さん近くのエンゼルハウスにてPBKバレエコンクールがあり、5名出場しました。
このコンクールでは海外からの審査員の先生も含め自筆アドバイスシートが審査直後にいただけるというコンクールで、点数や5段階ぐらいの評価からでは伝わりにくいところが本当によく伝わる貴重なものですが、なかなか審査も厳しいのでチャレンジするのは大変・・・ですが、今回は5名が手をあげてくれました。
それでは各日の備忘録にうつります✎
21日は小学4年生以下WSと小学3・4年生&高校生部門の予選とVaプライベートレッスン。
平日なので学校をお休みして真剣にバレエに向き合う子たちが多く、ここからもこのコンクールに対して出場者の意気込みが違うのですが、そういう雰囲気から刺激を受けることってとても大きな経験になります。
まずは小学4年生以下のWSから。
舞台上でのWSだったので見学させてもらうことができました。同年代の出場者の方とうちの生徒さんの比較や客観的に生徒さんのレッスンの受け方を観察できるのでとても勉強になりました。そして、外国の先生のレッスンの内容がどのようなものか?何に重きをおいて指導されているか?にも注目していました。先日のYAGPでのWSからも本当にバーレッスンの大切さを感じています。当たり前といえば当たり前ですがね。。。
その間Vaプライベートレッスンも並行して行われていました。
こちらは見学不可なので、終了後レポートしてもらいましたが、指摘されたところは普段から言われていることと同じ・・・。ということはやはり普段指導されたことをもーーーーーっとできるまで粘り強くやる、に越したことはないということですね(^◇^;)生徒さんも私も忍耐強くその指摘ポイントをクリアするまでやればいいということがよくわかりました。
で、WSが終わったら、3・4年生部門予選の準備に。
時間はまずまずあったので休憩しながらメイクをしたりして、リハ室で練習。
彼女はとてもやる気のある元気娘。どんどん練習をするのですが、練習の仕方をもーーーーっと丁寧にしようという声掛けを幾度となくしました。どうしてもみんなピルエットがたくさん回れるとか足が高くあがることを目指したがりますが、そうじゃなくて丁寧な準備から、丁寧な通り道からそこに至る癖をしっかりつけてほしいなと。その準備を無意識にできるまで、その準備ができたとき、回転や足のラインの美しさが生まれてくるので、そこ、どうにかして定着させたい(笑)
指摘されたときはみんなクリアしてくれるんだけれど、時間がたってもそれを継続してやり続けてくれる力が必要だと思います。
で、そんなこんなしていると場当たりになり、本番を迎えました。
客席から見てましたが・・・。
だーいぶ丁寧にできたところと、OMGなところと(笑)
ただ彼女には華があって、袖から出てきたときに、会場がぱぁーっと華やぐ。
これは本当に強みになるし、舞台人としてとてもいい素質なのです。
このストロングポイントは絶対に生かしたまま、大きく成長してほしいなと思いながら、見終わり、迎えに行って、決選に向けてのダメ出しの嵐をプレゼントしました( ̄▽ ̄)
次は高校生予選。
昨年のこのコンクールよりも出場者が倍ぐらい増えているというなんとも熱いカテゴリーになりました。このコンクールに向けて彼女はとても一生懸命に練習を重ねてきました。リハ室でも調整をしていましたが、うまくいかない動きに関してイライラが募っているようで、声掛けしても落ち着くことができずにいる瞬間が多かったように思えます。
感情の起伏が激しいのは舞台人として表現者として強みでもあると私は思うのですが(彼女の表現力は本当に素晴らしいと思います)、それをうまくコントロールできないと逆に体をうまく動かすことができない・・・。ここの壁を早く乗り越えることが彼女をさらに大きくしてくれるでしょうね。
さて、うまくいったりいかなかったりを繰り返しているうちに場当たりして予選へ。
客席から見ていましたが、最初のフェッテのところで軸がぶれたので回転数を減らしてきれいにまとめていました。いい判断だったと思います。
最後にかけてもまずまずで、ちょっと最後のアラベスクから降りるところが丁寧さに欠けていましたが、しっかりと持ち直して踊り切れていたと思います。
踊り終わって迎えに行くと・・・。泣きそうになってました・・・。
聞くとやはりフェッテのところが全然ダメだったと・・・。
いやいやそこはそんなことないよと。
それよりもむしろ違う個所の方が私的には気になる部分があったので、そういう話をしているとやっと落ち着いてきたようで・・・(;^_^A
踊っている本人とみている側との温度差があるうちはまだまだ感覚を修正すべき点がありそうですね。
スタジオには鏡がありますが、こちらのリハ室には鏡がなく自分で自分の姿をチェックして踊ることができなかったので、結構そこでもフラストレーションがたまっていたようですが、いやいや舞台には鏡がないので、もっと自分の体の声を聴いて感覚を研ぎ澄まさないと!目視して修正することももちろん有効ですが、今回のような鏡のないリハ室だってたくさん存在するわけなので、普段からも意識して練習できるといいと思いましたよ。その後結果が出るまで自主練してました。
2人もジャッジシート見ましたが(3・4年生部門は取り忘れていて次の日に確認(;^_^A))
そーだよねーというコメント多数。
3・4年生部門はそのコメントの内容をしーーっかり生かして次につなげるように
高校生部門はやっぱりフェッテのところなんてそんなに気にされてなかったことが判明し、自分で思っていたことと私や審査員の先生が感じていることの違いを理解し、落ち着いて素直に取り組めるようにと。
2人とも無事予選!決選ではいい踊りができるように・・・。
2日目22日はうちの生徒さんたちは予選もなかったですが、朝から指導者講習会があったので参加させていただきました。今回の審査員ハンガリー国立バレエ学校副校長ジョージ・サッカーイ先生、ウィーン国立コンセルバトワールバレエ学校主任講師エヴェリン・テリー先生、ベルリン国際ダンスフェスティバルタンゾリンプ主宰ベッスメルニ・オーレクシ先生、国際的にバレエ指導や振付家として活躍されているスタニスラヴ・ベルヤフスキー先生の4名の先生が、日本のバレエ教師に向けてこういう点を考えてほしいということをお話しくださいました。日本のバレエのレベルは年々上がってきてはいるものの、まだまだ欧米の歴史には程遠く、そして独自の発展の仕方をしているので、その距離がこういう理由でひらいていることをお話しいただけたと思います。その理由がまさに私がまだまだ自分のバレエ指導で必要だと感じている点だったので、たくさん学ぶべきことがあるなと強く感じました。やるぞーーーーーー!!!!にしても本当に奥が深いバレエ・・・。勉強のゴールがない・・・。歩みをとめたらそこでストップしちゃう・・・。まだまだ小さな教室とはいえ、通ってくれている生徒さんがいる限り、やっぱり歩みをとめるわけには絶対いかないので、精進します( ̄▽ ̄)
その後先日の城陽の文化祭の会議に出席となったので、スタジオでは自主練会が開催されてました。
このコンクールに出る子だけではなく、次のコンクールやバリエーションや舞台のためにみんな頑張ってくれています。やっぱり頑張ってくれていることを知ると、それ以上に私も頑張ろうと思うし、サポートしてあげたいなと(^^)/
さて3日目。
この日は3・4年生部門決選と5・6年生WSと5・6年生部門予選。
5・6年生WSは4年生以下のWSの先生と同じ先生がされていましたが、やはりバーの大切さを伝えられてました。学年があがり若干センターレッスンの内容も増え難しくなってましたが。レッスン見学をしたいのはやまやまでしたが、今日は舞台上の審査のサポート優先!
まずは3・4年生部門から。
普段のレッスンおよびジャッジシートからやはり弱いところがわかっているので、それを丁寧にリハ室で修正しました。結構くどく(笑)言われたときはすぐ修正できるのに、それを持続できない・・・。これが彼女の弱み・・・。なので、しつこくしつこくしつこくしつこく(笑)。せっかく予選通過させてもらったのだから、いい踊りができるように最後まであきらめない!!!
そして出番。
まずまずの序盤でしたが、途中ちょっと軸を見失う(;^_^Aでも、ちゃんと戻ってきた!
修正してほしかったところは改善の兆しがちゃんと見られたし、予選よりミスがあったものの、彼女の強みとなる華のある踊りをしつつも予選より気を付けるべきところができていたと思います!お疲れ様!
3・4年生部門からすぐに5・6年生部門前半へ!
まずは5年生2人エスメーズから( ̄ー ̄)
だいぶ個々のエスメ像が確立してきて、同じ作品なのに個性が発揮できてきてスタジオでも手ごたえを感じてきました。
バレエは芸術なので、もちろんコンクールでは順位がつき優劣がつきますが、でもそれもその時の審査員の先生の好みも大きく反映されるもの。私、この人の踊りが好き!とファンがついてくれるように、画一的な踊りにならないように、個性を生かした踊りを絶対にするべきと思って指導しているので、今回とても楽しみにしていました。
さて場当たり。
床の感じや客席との距離を感じながら丁寧にできていたと思います。
コンクールダンサーになるべきではないのですが、場当たりの独特な雰囲気には慣れが必要だと思います・・・。イモ洗い状態の中で落ち着いて自分が本番で踊れるように舞台上で確認する精神力はいくら説明を受けて知っていたとしても実際に体験しないとわからないことなので・・・。そのコンクールコンクールによってその場当たりの雰囲気も違うので、結構経験は必要。
で、出番。
まずピンクエスメさん。
だいぶきれいに出てくることができました。やはり出方が汚いと見ようって思えないので、出方は本当に気を付けてもらってますが、なかなか難しい・・・。歩く走る・・・。難しい。。。
いいところ悪いところもろもろと見え、パーフェクトな踊りとはならず(;^_^A
次は緑エスメさん。
小柄なので小さく踊らず大きく見せるようにと練習してもらっているので出方はいい感じ。が・・・。踊りだしはちょっとこじんまりした踊り方に(;^_^A特に最初のところは彼女にとってとても大切な見せ場だと思うので、そこでこじんまりしているともったいない・・・。でも、最初ってどの踊りでもなかなか緊張もしているし難しいんですけどね。ただ、きっと彼女ならできるし、できているところを何度も見たことがあるので、あとはそれを舞台上でしっかり発揮するように持っていく調整をするのみ。中盤のところもちょっと舞台の使い方がこじんまりしすぎたかなー?ていねいには踊れていたけれど、ていねいさの中にダイナミクスがほしいなと。
スタジオの中でいい踊りを見てきているので、どうしてもそれを舞台上で見たいと思う欲からもっともっと!と思っちゃうんですよねー。2人ともよく踊ってます。でも、せっかくだったらもっとーーーーっと欲張りになる・・・(笑)
さて、次は5・6年生後半トロワさん。
リハ室ですごく調子よく、スタジオで練習しているときよりもほんといい感じに仕上がって、引き上げもできこれはいける!とお互いに手ごたえを感じていました。
場当たりでも不安に思っている最後のピケも難なくこなし、あとは出番がきて楽しく踊るだけ!という感じ。
そして本番!
最初から腰がぐっと高く、これはいい感じー!とみていました。
最後ちょーっと場所がなかったものの(;^_^A全然問題なし。いい踊りを見せてもらいました。
いい踊りができるとほんと本人も見ている側も気持ちがいい。
コンクールの引率をしていると、結構心臓が痛くて手に汗握って踊りを見ているのですが(;^_^A、今回の彼女の場合、見ている最初から私自身が緊張せず最後まで気持ちよくみられたことうれしかった・・・。久しぶりかも、生徒さんの踊りを最後まで緊張せず見られたの(笑)はやく皆さんにもそうなってほしいと強く願います(笑)
全員が踊り切って、本日は終了。
その後、3・4年生部門および5・6年生のジャッジシートを見せてもらいましたが、3・4年生部門は予選よりかなり評価が上がってました( ̄▽ ̄)作戦勝ちだー(笑)
5・6年生エスメーズはまずまずでしたが、やはりトロワさんはいい評価!
審査員の先生と指導している私の評価がマッチしていないとその生徒さんの目指す方向性がぶれてしまうので、PBKのジャッジシートは本当に参考になります。もちろん芸術面に関してはそれぞれの個性や好みがある部分があるので、審査員の先生の中でも評価が違うものがありますから、画一的なものを指導したくないのでそれはそれでありがたいです。
にしてもトロワさーん!ほんとよかった。。。✨
実は去年のPBKでは・・・。予選通過させてもらったものの、彼女のよさも発揮できず不完全燃焼でしたから( ;∀;)
で結果は・・・3・4年生入賞!!!
そして最終日24日。
5・6年生および高校生部門決選とエキシビションと表彰式というもりだくさんスケジュール(;^_^A
朝一から5・6年生決選に向けて調整。
受付から1時間弱で場当たりという過密スケジュール・・・。トウシューズで踊る部門なので、結構大変(;^_^A
紫エスメさんは丁寧に。特にトウシューズからの降り方に注意を払ってもらいました。
緑エスメさんはダイナミクス。昨日の予選では場所の使い方もう少し大きくできそうだったのでしっかりと体重移動をさせていくことに注目。
トロワさんは昨日の調子で踊り切ることを目標。最後の場所だけ少し気を付けるぐらいで。
そして本番。
ピンクエスメさんは昨日より目立つミスをしていましたが、昨日より丁寧にできたところもあり・・・(;^_^A
緑エスメさんはやはり昨日同様最初の部分のインパクトが若干薄く。。。中盤の場所の使い方はよかったですが、ターンアウト不足が見え隠れ・・・。永遠のテーマ・ターンアウト・・・。
そしてトロワさん!リハ室でも昨日と同じ状態でとても楽しみにしていました!!!!出てきて踊りだして・・・。ん?ちょっと昨日より力みだした?あれ、気持ち高ぶりすぎてる!?最後・・・ちょっと腰低くなってない!?あああああああああ。という感じでした。。。
ほんと舞台って難しい・・・。実力をコンスタントに出すために必要なのは練習です。自分でいつでもできるという自信がつくまでやりこむことが大切。でもその練習も長くすればいいというものでもなく、自分がどう踊りたいか?しっかり目標を設定してすることが大切。何事もぜんっぜん無駄になりません。この経験が次へと導いてくれますから。ただせっかくすごい経験をしたのに無駄にしてはいけません。なぜそうなったか?を冷静に分析すること。くよくよしたくなるのはわかるから、少しくよくよしたらもう気持ち切り替えて次どうしたらいいかを考えること。必要なことだと思います!ほんと素敵な踊りができるダンサーだし、予選の踊り終わったときの気持ちよかった感覚、踊って楽しかった感覚をわすれないでいてほしいと思います。
そして高校生部門決選。
予選でできなかったことを絶対にするんだという強い気持ちが見られました。でも、また不安定になってくるとちょっと心が揺らぎだしてきて心の焦りが見え隠れしていました。出番ぎりぎりまで不安個所の調整とメンタルのコントロールをしてました。
そして出番へ。
予選でできなかったところ、少し崩れたもののやり切るんだという強い意志が見えました。中盤もしっかり踊り切れて、最後!!!!・・・・(;^_^A途中で崩れていたのを何とか持ちこたえたのに、最後足に力が入っていない立ち方をしていたので、最後もったいないことになりました。。。
短いVaなので少しのミスを取り戻すということがしにくいので難しいVaです。
いいところともったいないところが入り混じった結果となってしまいました・・・。
そして決選は終了し、ジャッジシートが渡されました。
5・6年生も高校生もそうだよね・・・という内容。
客観的に観察してもらった内容と同じコメントを踊り終わった後に出していたので納得です。
このアドバイスをもとに突き進んでいきましょう!
そして表彰式の前にエキシビション。初めての経験なのでドキドキでした。
昨年3・4年生部門で1位をいただいていた作品を披露させてもらうことになってましたが、5・6年生決選で踊った踊りではないので衣装チェンジして練習しないといけないのに・・・疲れている(;^_^Aなかなか大変でしたが、せっかくの経験なのでがんばって!
そして本番を迎えましたが、とちゅうまでまずまずだったのにこちらの彼女もさいごーーーーーー(;^_^A今日は最後がまとまらないのが多かったですね・・・。すみませんという感じでした。ほかのエキシビションの方、特に高校生部門の方のキトリは本当に素敵でした・・・。空中で止まったかのようなジャンプ、間の取り方、舞台の使い方・・・なんて素敵・・・✨こんな素敵なダンサーにみんななってほしいと思います。今回はキトリを踊られましたが、以前ワルプルギスを踊られたのを見せてもらいましたが、もうこちらもかわいらしく全然違う人に見え、表現の幅も広く素晴らしいダンサーの方・・・。みんながこんな風に素敵だな!と思われる個性豊かなダンサーになれるように指導頑張ります!!!!
あ、まともな写真を撮りそびれました・・・(;^_^A
そして表彰式。
3・4年生部門14位、
5・6年生部門3位およびドイツ国際バレエコンクールTANZOLYMP参加権など受賞しました✨
レベルの高いなかよく頑張りましたね。
そして賞には入れませんでしたが、高校生部門グランド・バレエ・コンペティション参加権受賞しました。
高校生部門の生徒さんは上位入賞まであと一歩なんですが、他のコンクールでもどなたかわかりませんが審査員の先生が彼女を応援して海外で学ぶチャンスをくれています。いつもありがたいなと思うと同時に、こうして誰かの目に留まり応援したいと思ってもらえるところまできたということ、自信を持ってほしいし、せっかくのチャンスを無駄にせず頑張ってほしいと強く願います。
誰かの目に留まるダンサーって素晴らしいことだと思います。
私は生徒さんみんながそんな風に誰かの目に記憶に残る踊りができるダンサーになってほしいと願ってやみません。
そのために私も一生懸命みんなのことをサポートしますし、生徒さんたちは私はもちろんですが家にもみんなのことを一番に考えてサポートしてくれている家族がいることを忘れないでいてほしいと思います。
コンクール総評で貞松先生が必ず言われる感謝の心を忘れないこと、それが踊りにもにじみ出てきます。
この4日間で私も5名も本当に成長したと思います。
この成長を無駄にしないで、また次の目標に向かってがんばろうね!!!
お疲れさまでした!!!
このコンクールでは海外からの審査員の先生も含め自筆アドバイスシートが審査直後にいただけるというコンクールで、点数や5段階ぐらいの評価からでは伝わりにくいところが本当によく伝わる貴重なものですが、なかなか審査も厳しいのでチャレンジするのは大変・・・ですが、今回は5名が手をあげてくれました。
それでは各日の備忘録にうつります✎
21日は小学4年生以下WSと小学3・4年生&高校生部門の予選とVaプライベートレッスン。
平日なので学校をお休みして真剣にバレエに向き合う子たちが多く、ここからもこのコンクールに対して出場者の意気込みが違うのですが、そういう雰囲気から刺激を受けることってとても大きな経験になります。
まずは小学4年生以下のWSから。
舞台上でのWSだったので見学させてもらうことができました。同年代の出場者の方とうちの生徒さんの比較や客観的に生徒さんのレッスンの受け方を観察できるのでとても勉強になりました。そして、外国の先生のレッスンの内容がどのようなものか?何に重きをおいて指導されているか?にも注目していました。先日のYAGPでのWSからも本当にバーレッスンの大切さを感じています。当たり前といえば当たり前ですがね。。。
その間Vaプライベートレッスンも並行して行われていました。
こちらは見学不可なので、終了後レポートしてもらいましたが、指摘されたところは普段から言われていることと同じ・・・。ということはやはり普段指導されたことをもーーーーーっとできるまで粘り強くやる、に越したことはないということですね(^◇^;)生徒さんも私も忍耐強くその指摘ポイントをクリアするまでやればいいということがよくわかりました。
で、WSが終わったら、3・4年生部門予選の準備に。
時間はまずまずあったので休憩しながらメイクをしたりして、リハ室で練習。
彼女はとてもやる気のある元気娘。どんどん練習をするのですが、練習の仕方をもーーーーっと丁寧にしようという声掛けを幾度となくしました。どうしてもみんなピルエットがたくさん回れるとか足が高くあがることを目指したがりますが、そうじゃなくて丁寧な準備から、丁寧な通り道からそこに至る癖をしっかりつけてほしいなと。その準備を無意識にできるまで、その準備ができたとき、回転や足のラインの美しさが生まれてくるので、そこ、どうにかして定着させたい(笑)
指摘されたときはみんなクリアしてくれるんだけれど、時間がたってもそれを継続してやり続けてくれる力が必要だと思います。
で、そんなこんなしていると場当たりになり、本番を迎えました。
客席から見てましたが・・・。
だーいぶ丁寧にできたところと、OMGなところと(笑)
ただ彼女には華があって、袖から出てきたときに、会場がぱぁーっと華やぐ。
これは本当に強みになるし、舞台人としてとてもいい素質なのです。
このストロングポイントは絶対に生かしたまま、大きく成長してほしいなと思いながら、見終わり、迎えに行って、決選に向けてのダメ出しの嵐をプレゼントしました( ̄▽ ̄)
次は高校生予選。
昨年のこのコンクールよりも出場者が倍ぐらい増えているというなんとも熱いカテゴリーになりました。このコンクールに向けて彼女はとても一生懸命に練習を重ねてきました。リハ室でも調整をしていましたが、うまくいかない動きに関してイライラが募っているようで、声掛けしても落ち着くことができずにいる瞬間が多かったように思えます。
感情の起伏が激しいのは舞台人として表現者として強みでもあると私は思うのですが(彼女の表現力は本当に素晴らしいと思います)、それをうまくコントロールできないと逆に体をうまく動かすことができない・・・。ここの壁を早く乗り越えることが彼女をさらに大きくしてくれるでしょうね。
さて、うまくいったりいかなかったりを繰り返しているうちに場当たりして予選へ。
客席から見ていましたが、最初のフェッテのところで軸がぶれたので回転数を減らしてきれいにまとめていました。いい判断だったと思います。
最後にかけてもまずまずで、ちょっと最後のアラベスクから降りるところが丁寧さに欠けていましたが、しっかりと持ち直して踊り切れていたと思います。
踊り終わって迎えに行くと・・・。泣きそうになってました・・・。
聞くとやはりフェッテのところが全然ダメだったと・・・。
いやいやそこはそんなことないよと。
それよりもむしろ違う個所の方が私的には気になる部分があったので、そういう話をしているとやっと落ち着いてきたようで・・・(;^_^A
踊っている本人とみている側との温度差があるうちはまだまだ感覚を修正すべき点がありそうですね。
スタジオには鏡がありますが、こちらのリハ室には鏡がなく自分で自分の姿をチェックして踊ることができなかったので、結構そこでもフラストレーションがたまっていたようですが、いやいや舞台には鏡がないので、もっと自分の体の声を聴いて感覚を研ぎ澄まさないと!目視して修正することももちろん有効ですが、今回のような鏡のないリハ室だってたくさん存在するわけなので、普段からも意識して練習できるといいと思いましたよ。その後結果が出るまで自主練してました。
2人もジャッジシート見ましたが(3・4年生部門は取り忘れていて次の日に確認(;^_^A))
そーだよねーというコメント多数。
3・4年生部門はそのコメントの内容をしーーっかり生かして次につなげるように
高校生部門はやっぱりフェッテのところなんてそんなに気にされてなかったことが判明し、自分で思っていたことと私や審査員の先生が感じていることの違いを理解し、落ち着いて素直に取り組めるようにと。
2人とも無事予選!決選ではいい踊りができるように・・・。
2日目22日はうちの生徒さんたちは予選もなかったですが、朝から指導者講習会があったので参加させていただきました。今回の審査員ハンガリー国立バレエ学校副校長ジョージ・サッカーイ先生、ウィーン国立コンセルバトワールバレエ学校主任講師エヴェリン・テリー先生、ベルリン国際ダンスフェスティバルタンゾリンプ主宰ベッスメルニ・オーレクシ先生、国際的にバレエ指導や振付家として活躍されているスタニスラヴ・ベルヤフスキー先生の4名の先生が、日本のバレエ教師に向けてこういう点を考えてほしいということをお話しくださいました。日本のバレエのレベルは年々上がってきてはいるものの、まだまだ欧米の歴史には程遠く、そして独自の発展の仕方をしているので、その距離がこういう理由でひらいていることをお話しいただけたと思います。その理由がまさに私がまだまだ自分のバレエ指導で必要だと感じている点だったので、たくさん学ぶべきことがあるなと強く感じました。やるぞーーーーーー!!!!にしても本当に奥が深いバレエ・・・。勉強のゴールがない・・・。歩みをとめたらそこでストップしちゃう・・・。まだまだ小さな教室とはいえ、通ってくれている生徒さんがいる限り、やっぱり歩みをとめるわけには絶対いかないので、精進します( ̄▽ ̄)
その後先日の城陽の文化祭の会議に出席となったので、スタジオでは自主練会が開催されてました。
このコンクールに出る子だけではなく、次のコンクールやバリエーションや舞台のためにみんな頑張ってくれています。やっぱり頑張ってくれていることを知ると、それ以上に私も頑張ろうと思うし、サポートしてあげたいなと(^^)/
さて3日目。
この日は3・4年生部門決選と5・6年生WSと5・6年生部門予選。
5・6年生WSは4年生以下のWSの先生と同じ先生がされていましたが、やはりバーの大切さを伝えられてました。学年があがり若干センターレッスンの内容も増え難しくなってましたが。レッスン見学をしたいのはやまやまでしたが、今日は舞台上の審査のサポート優先!
まずは3・4年生部門から。
普段のレッスンおよびジャッジシートからやはり弱いところがわかっているので、それを丁寧にリハ室で修正しました。結構くどく(笑)言われたときはすぐ修正できるのに、それを持続できない・・・。これが彼女の弱み・・・。なので、しつこくしつこくしつこくしつこく(笑)。せっかく予選通過させてもらったのだから、いい踊りができるように最後まであきらめない!!!
そして出番。
まずまずの序盤でしたが、途中ちょっと軸を見失う(;^_^Aでも、ちゃんと戻ってきた!
修正してほしかったところは改善の兆しがちゃんと見られたし、予選よりミスがあったものの、彼女の強みとなる華のある踊りをしつつも予選より気を付けるべきところができていたと思います!お疲れ様!
まずは5年生2人エスメーズから( ̄ー ̄)
だいぶ個々のエスメ像が確立してきて、同じ作品なのに個性が発揮できてきてスタジオでも手ごたえを感じてきました。
バレエは芸術なので、もちろんコンクールでは順位がつき優劣がつきますが、でもそれもその時の審査員の先生の好みも大きく反映されるもの。私、この人の踊りが好き!とファンがついてくれるように、画一的な踊りにならないように、個性を生かした踊りを絶対にするべきと思って指導しているので、今回とても楽しみにしていました。
さて場当たり。
床の感じや客席との距離を感じながら丁寧にできていたと思います。
コンクールダンサーになるべきではないのですが、場当たりの独特な雰囲気には慣れが必要だと思います・・・。イモ洗い状態の中で落ち着いて自分が本番で踊れるように舞台上で確認する精神力はいくら説明を受けて知っていたとしても実際に体験しないとわからないことなので・・・。そのコンクールコンクールによってその場当たりの雰囲気も違うので、結構経験は必要。
で、出番。
まずピンクエスメさん。
だいぶきれいに出てくることができました。やはり出方が汚いと見ようって思えないので、出方は本当に気を付けてもらってますが、なかなか難しい・・・。歩く走る・・・。難しい。。。
いいところ悪いところもろもろと見え、パーフェクトな踊りとはならず(;^_^A
次は緑エスメさん。
小柄なので小さく踊らず大きく見せるようにと練習してもらっているので出方はいい感じ。が・・・。踊りだしはちょっとこじんまりした踊り方に(;^_^A特に最初のところは彼女にとってとても大切な見せ場だと思うので、そこでこじんまりしているともったいない・・・。でも、最初ってどの踊りでもなかなか緊張もしているし難しいんですけどね。ただ、きっと彼女ならできるし、できているところを何度も見たことがあるので、あとはそれを舞台上でしっかり発揮するように持っていく調整をするのみ。中盤のところもちょっと舞台の使い方がこじんまりしすぎたかなー?ていねいには踊れていたけれど、ていねいさの中にダイナミクスがほしいなと。
スタジオの中でいい踊りを見てきているので、どうしてもそれを舞台上で見たいと思う欲からもっともっと!と思っちゃうんですよねー。2人ともよく踊ってます。でも、せっかくだったらもっとーーーーっと欲張りになる・・・(笑)
さて、次は5・6年生後半トロワさん。
リハ室ですごく調子よく、スタジオで練習しているときよりもほんといい感じに仕上がって、引き上げもできこれはいける!とお互いに手ごたえを感じていました。
場当たりでも不安に思っている最後のピケも難なくこなし、あとは出番がきて楽しく踊るだけ!という感じ。
そして本番!
最初から腰がぐっと高く、これはいい感じー!とみていました。
最後ちょーっと場所がなかったものの(;^_^A全然問題なし。いい踊りを見せてもらいました。
いい踊りができるとほんと本人も見ている側も気持ちがいい。
コンクールの引率をしていると、結構心臓が痛くて手に汗握って踊りを見ているのですが(;^_^A、今回の彼女の場合、見ている最初から私自身が緊張せず最後まで気持ちよくみられたことうれしかった・・・。久しぶりかも、生徒さんの踊りを最後まで緊張せず見られたの(笑)はやく皆さんにもそうなってほしいと強く願います(笑)
全員が踊り切って、本日は終了。
その後、3・4年生部門および5・6年生のジャッジシートを見せてもらいましたが、3・4年生部門は予選よりかなり評価が上がってました( ̄▽ ̄)作戦勝ちだー(笑)
5・6年生エスメーズはまずまずでしたが、やはりトロワさんはいい評価!
審査員の先生と指導している私の評価がマッチしていないとその生徒さんの目指す方向性がぶれてしまうので、PBKのジャッジシートは本当に参考になります。もちろん芸術面に関してはそれぞれの個性や好みがある部分があるので、審査員の先生の中でも評価が違うものがありますから、画一的なものを指導したくないのでそれはそれでありがたいです。
にしてもトロワさーん!ほんとよかった。。。✨
実は去年のPBKでは・・・。予選通過させてもらったものの、彼女のよさも発揮できず不完全燃焼でしたから( ;∀;)
で結果は・・・3・4年生入賞!!!
5・6年生および高校生部門決選とエキシビションと表彰式というもりだくさんスケジュール(;^_^A
朝一から5・6年生決選に向けて調整。
受付から1時間弱で場当たりという過密スケジュール・・・。トウシューズで踊る部門なので、結構大変(;^_^A
紫エスメさんは丁寧に。特にトウシューズからの降り方に注意を払ってもらいました。
緑エスメさんはダイナミクス。昨日の予選では場所の使い方もう少し大きくできそうだったのでしっかりと体重移動をさせていくことに注目。
トロワさんは昨日の調子で踊り切ることを目標。最後の場所だけ少し気を付けるぐらいで。
そして本番。
ピンクエスメさんは昨日より目立つミスをしていましたが、昨日より丁寧にできたところもあり・・・(;^_^A
緑エスメさんはやはり昨日同様最初の部分のインパクトが若干薄く。。。中盤の場所の使い方はよかったですが、ターンアウト不足が見え隠れ・・・。永遠のテーマ・ターンアウト・・・。
そしてトロワさん!リハ室でも昨日と同じ状態でとても楽しみにしていました!!!!出てきて踊りだして・・・。ん?ちょっと昨日より力みだした?あれ、気持ち高ぶりすぎてる!?最後・・・ちょっと腰低くなってない!?あああああああああ。という感じでした。。。
ほんと舞台って難しい・・・。実力をコンスタントに出すために必要なのは練習です。自分でいつでもできるという自信がつくまでやりこむことが大切。でもその練習も長くすればいいというものでもなく、自分がどう踊りたいか?しっかり目標を設定してすることが大切。何事もぜんっぜん無駄になりません。この経験が次へと導いてくれますから。ただせっかくすごい経験をしたのに無駄にしてはいけません。なぜそうなったか?を冷静に分析すること。くよくよしたくなるのはわかるから、少しくよくよしたらもう気持ち切り替えて次どうしたらいいかを考えること。必要なことだと思います!ほんと素敵な踊りができるダンサーだし、予選の踊り終わったときの気持ちよかった感覚、踊って楽しかった感覚をわすれないでいてほしいと思います。
そして高校生部門決選。
予選でできなかったことを絶対にするんだという強い気持ちが見られました。でも、また不安定になってくるとちょっと心が揺らぎだしてきて心の焦りが見え隠れしていました。出番ぎりぎりまで不安個所の調整とメンタルのコントロールをしてました。
そして出番へ。
予選でできなかったところ、少し崩れたもののやり切るんだという強い意志が見えました。中盤もしっかり踊り切れて、最後!!!!・・・・(;^_^A途中で崩れていたのを何とか持ちこたえたのに、最後足に力が入っていない立ち方をしていたので、最後もったいないことになりました。。。
短いVaなので少しのミスを取り戻すということがしにくいので難しいVaです。
いいところともったいないところが入り混じった結果となってしまいました・・・。
5・6年生も高校生もそうだよね・・・という内容。
客観的に観察してもらった内容と同じコメントを踊り終わった後に出していたので納得です。
このアドバイスをもとに突き進んでいきましょう!
そして表彰式の前にエキシビション。初めての経験なのでドキドキでした。
昨年3・4年生部門で1位をいただいていた作品を披露させてもらうことになってましたが、5・6年生決選で踊った踊りではないので衣装チェンジして練習しないといけないのに・・・疲れている(;^_^Aなかなか大変でしたが、せっかくの経験なのでがんばって!
そして本番を迎えましたが、とちゅうまでまずまずだったのにこちらの彼女もさいごーーーーーー(;^_^A今日は最後がまとまらないのが多かったですね・・・。すみませんという感じでした。ほかのエキシビションの方、特に高校生部門の方のキトリは本当に素敵でした・・・。空中で止まったかのようなジャンプ、間の取り方、舞台の使い方・・・なんて素敵・・・✨こんな素敵なダンサーにみんななってほしいと思います。今回はキトリを踊られましたが、以前ワルプルギスを踊られたのを見せてもらいましたが、もうこちらもかわいらしく全然違う人に見え、表現の幅も広く素晴らしいダンサーの方・・・。みんながこんな風に素敵だな!と思われる個性豊かなダンサーになれるように指導頑張ります!!!!
あ、まともな写真を撮りそびれました・・・(;^_^A
3・4年生部門14位、
5・6年生部門3位およびドイツ国際バレエコンクールTANZOLYMP参加権など受賞しました✨
レベルの高いなかよく頑張りましたね。
高校生部門の生徒さんは上位入賞まであと一歩なんですが、他のコンクールでもどなたかわかりませんが審査員の先生が彼女を応援して海外で学ぶチャンスをくれています。いつもありがたいなと思うと同時に、こうして誰かの目に留まり応援したいと思ってもらえるところまできたということ、自信を持ってほしいし、せっかくのチャンスを無駄にせず頑張ってほしいと強く願います。
誰かの目に留まるダンサーって素晴らしいことだと思います。
私は生徒さんみんながそんな風に誰かの目に記憶に残る踊りができるダンサーになってほしいと願ってやみません。
そのために私も一生懸命みんなのことをサポートしますし、生徒さんたちは私はもちろんですが家にもみんなのことを一番に考えてサポートしてくれている家族がいることを忘れないでいてほしいと思います。
コンクール総評で貞松先生が必ず言われる感謝の心を忘れないこと、それが踊りにもにじみ出てきます。
この4日間で私も5名も本当に成長したと思います。
この成長を無駄にしないで、また次の目標に向かってがんばろうね!!!
お疲れさまでした!!!